コンクールについて

私はコンクールに積極的なピアノ講師ではありませんが、恩師長島達也先生と出会いやある子の人生を通して、「人生において何かの助け」としてコンクールをツールとして使うことはとても有意義であると知りました。

出会った頃はブルクミュラー「狩」を弾いていたわんぱくな女の子。彼女・お母さま・私の3人4脚で学び1年半を過ぎた、小学3年生にして技巧的なショパン:ワルツを音楽的にエレガントに弾くまでに成長しました。ところが・・・とある舞台でアクシデントがあり彼女はすっかり自信を失ってしまいました。

このままでは💦・・・と思い、アクシデントのあった舞台で弾いた2曲のうちのミスのなかった曲の方をコンクールの予選動画審査に提出してみることを提案しました。結果は見事、優秀な成績で予選通過!私とお母さまは、この結果だけでも大満足でしたが、本選にも挑戦しました。

かわさきピアノコンクールでは、とてもハイレベルな中「奨励賞」

トバイアスマティ記念ピアノコンクールでは、「第2位」

そして、Glory International Piano Competition March 2024では、「第1位」を受賞しました。

私の諸事情と彼女のご家庭の事情などで今は別々の人生を歩んでおりますが、彼女とそのご家族と歩んだ軌跡、コンクールにまつわるStoryは忘れることのできない人生の宝物となり、ピアノ教師として、一個人として、視野を広げてもらえた貴重な経験となりました。本当にありがとうございます。